pycharmとwsl(Windows Subsystem for Linux)の連携方法
wslとpycharmを連携させると嬉しいこと
- wslはwindows上でネイティブにlinuxを動かすことができるため,コーディングの際にunix系osに依存したライブラリなどを使用できます. しかしwslの操作はcliで行うため,コーディングする際は必然的にvimなどを使用することになります.つまりideを使用することができないためコーディングの効率がかなり落ちます.そこで,wslとpycharmを連携させることで,windows上のideでコードを書きlinux上でコードを実行することができるようになります.
手順
wslで使用したいlinuxのディストリビューションのインストールについては以下のサイトを参考にしてください.
1. sshの設定を変更する
- pycharmとlinuxを連携させるには,linux側でsshを立ち上げ,pycharmと接続を確立します. まず,pycharmからlinux側にsshで接続できるように,linux側のsshの設定ファイルを編集を行います. 以下の記述のように/etc/sshd_configを修正してください
PasswordAuthentication yes UsePrivilegeSeparation no
2.sshを起動する
$sudo service ssh start * Starting OpenBSD Secure Shell server sshd sshがちゃんと起動しているか以下のコマンドで確かめます. $ ps -ef UID PID PPID C STIME TTY TIME CMD root 130 1 0 00:01 ? 00:00:00 /usr/sbin/sshd 以上のようにsshdが起動していたら大丈夫です.
3.pycharmとlinuxを接続する
まずfile> setting > project interpreterに移動します.次に歯車のマークをクリックしてadd remoteをクリックします.すると以下のような画像が表示されます
ここの画面ではsshで接続するための必要な情報を入力します.
となります. そして一番気をつけなればならないのは赤枠で囲まれているpython interpreter pathです. ここはlinux側でインストールしているpythonのパスを入力してください. 分からない場合はlinux側で以下のコマンドを入力し,出力されたpathを入力してください.
which python3 or which python
これでpycharmとlinuxを接続することができました. しかしこの状態ではlinux上で毎回pythonコマンドを入力してpythonプログラムを実行しなければならず面倒です.そこでpycharmでlinux環境を使用してpythonプログラムを実行できるようにます.
4.pycharmでlinux環境でpythonプログラムを実行できるようにする
linux側で実行したいプログラムが置かれているディレクトリをpycharmで開き,remote interpreterを設定し,file > setting > project interpreterを開くと以下のような画面がでてくると思います. 緑いろの+を押して,
- localpathにwindows側から見たソースが置かれているディレクトリのpath
- remotepathにlinux側から見たソースが置かれているディレクトリのpathを入力します.wslでは/mnt/c/ディレクトリでwindows側のファイルにもアクセスすることができます.
5.pycharmで実行したいファイルを設定する
そして,以下の画像の水色で囲まれている箇所をクリックし,編集すれば終わりです.